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「んぅ…っ、んんん゛っ…！！」


トントンと…

真奈美が…仁の肩を叩いて。

キスをして来る仁のキスを

自分の手の力で押し返して。

止めさせようとするも…、

ギュッと…その手を握られてしまって。


それまでの、情熱的な熱いキスが。

穏やかな…優しい感じのキスになるから。

こっちの呼吸も…

ちょっとままなる様になって。


「んん゛っ、はぁっ、はッ、
んっ、んぅ～ッ…、
んッ、ふっ…はぁ…んッ」


それまで緊張して…強張って居た
知らぬ間に入って居た真奈美の
身体の力が…すっと…抜けて緩んで来て。

キスにトロトロに…蕩かされて。

崩れそうになった身体を…、

仁さんの腕で支えられていた。


『真奈美ちゃん…、可愛い…。
キスだけで…、もう、
立ってられなくなっちゃったの？』

「んやっ、…じっ、仁さん…
一体全体、突然、キスしたいなんて。
仁さんらしくないですよッ
どうしちゃったんですか…ッ」

『言われたんだよ、さっきの
あのお節介な…外科医の先生にね』