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「森園美海の好みの系統は
私は知りませんけど…。でも、
私は…仁さんは…目黒連や
松坂桃李とか…そっち系の
顔だと思ってますけどね？」

『ああ～、何か昔飲み屋の女の子に
…ちょっと残念な役柄を演じてる
目黒連……って言われた事あるかも…』

残念な役柄してても…、
腐っても鯛とか言うし、
ちょっと残念にしても、
目黒連は目黒連なのだから。

仁さんはそれなりに…整ってるけどな。

『まぁ仁さんの…良い所はさ……』

「あそこ…だって言いたいんですね、
もう…仁さんの、
その話は前にも聞きましたよ…。
それよりも…、ふざけてないで
真面目にお仕事して下さいよ？仁さん。
あ、仁さん、分かりましたよ。
森園美海の夫である、伊藤雄介が
森園と付き合う前に付き合ってた女性の情報。
でも…仁さん…その昔…付き合ってた
女性の事なんて調べて…どうするんですか？」

『どうせ公開処刑するんだったらさ…。
良い感じに役者がそろうんだしね。
森園美海には…キツメのお灸を
添えたいってクライアントのさ。
ご意向に沿うのがさ…、僕の
茂木仁の…モットーでありスタイルだから』