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「遊亀正樹の…奥さん、
遊亀美月…さんですね…。
仁さん…ちょっと待て下さいね…
今、遊亀美月さんに
関する情報を…整理しますので」

実家が…商売をしてるのもあって、
遊亀美月に関するある程度の情報は
真奈美ちゃんが短時間で調べ上げてくれて。

遊亀美月の、勤務先も調べてくれたし、
使えそうな画像も数枚用意してくれた。

前嶋さんからも、遊亀の
奥さんを…味方にする事には
理解と賛成をしてくれて…助かった。

ここで…、遊亀の奥さんを
こっちの味方に引き入れる事が出来れば。

もう…半分以上、この依頼は
成功が約束された様な物…だからな。

前嶋さんも小林さんも…。
森園美海の…被害者同士で
結託してる間柄なのだから。

2人からすれば、遊亀の奥さんも
自分達と同じ立場の被害者だしな。

僕が…前嶋さんの立場でも…、
遊亀正樹の奥さんの美月さんには
気の毒だと思う…し、同情するからな…。


ーーー
ーー
ー


ー翌日ー


仁が…ビシッと…スーツを着ると。

真奈美が…変な物でも見る様な目で、

仁の方を…見ていたのだが…。

『どうせ…僕にスーツが…
似合わない…って言いたいんでしょ？
どう？真奈美ちゃん…、
リクルートスーツ着たら、
僕も…サラリーマンぽく見える？』