はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第18章 『遊亀美月の決別と決断』
交際を開始してからも、
私のペースに合わせてくれて。
ゆっくりと…愛を育んでいた。
私のそんな姿に、
両親も嬉しそうにしていて。
結婚するなら、式の費用は…
私達が…出すから、
いい式をしなさいねって
そんな事を言う物だから。
私も、彼との結婚を…
意識する様になっていた。
交際をスタートさせてから。
半年以上が過ぎても、
ゆっくり…美月さんのペースでと
そう彼が言ってくれたのもあって。
私は処女のままだった。
そんなある日…クリスマスを…
2ヶ月先に控えていた
10月の事だった…。
クリスマスは…一緒に、
朝まで過ごして欲しいと言われて…。
脱毛に通ったり…、下着を買いに行ったり…。
いよいよ…彼と…、結ばれる時が…。
来たのだと…嬉しいと思いつつも
恥ずかしいと…思いながら…。
あれこれと……用意をしていたのを
家への帰り道に美月は思い出して居た。
ーーー
ーー
ー
美月は家に戻ると、
寝室にある夫である正樹が使って居る
iPhoneの充電器を、
コンセントから引き抜いた。
茂木さんから、。
さっきガストで渡された物を
自分バックの中から取り出した。