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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第20章 『夫婦でHappyな、バースデー』


旦那さんには…本舗の車で、
このキッチンに設置してるカメラの様子を
真奈美ちゃんと一緒に見て貰ってる。

『旦那様の方から、お家の
オーブンが調子が悪いと言う話も
伺っておりますから。
オーブンを使わないで用意できる
とっておきのバースデーケーキを
ご主人のご希望で考えてありますので…』

「そうなんですか…、安心しました…。
オーブン…普段…トースターで
済ませてしまうので…。そんなに
あるのに使って無かったら。
使わなさ過ぎて…傷んでしまってた様で」

オーブンの前で…しゃがみ込んでいた
瑞穂がスカート裾をを押さえながら
よいしょ…と立ち上がる。

『ええ、ですので…。今日は
そのオーブンの出番は不要です…
準備をお願いしていた材料ありますか?』

「あ、はい…
フルーツと…生クリームと…
それから…蜂蜜でしたよね?
蜂蜜を使う…焼かないケーキ…みたいな?
あ、…炊飯器で…とか…ありますよね?」

何も知らない奥さんの方は、
わくわくした様子でそう尋ねて来て。

まずは…キッチンで…
普通に…バースデーケーキを
デコレーションする為の
イチゴやパイナップルやメロンを
適当な大きさに奥さんにカットして貰って。


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