はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』
『いつもは…こっちがサプライズを
ご夫婦に…提供する側…なんだけどな…。
今回は…すっかり…成田さんのご夫婦に
僕らが…やられちゃったって感じだね…』
「まぁ…偶には…良いじゃないですか…、
いつもサービスして貰いすぎだからって
その分だから気にしないでねって、
成田さんの奥さんの景子さんが
仰ってましたよ?仁さん」
『成田さんのご夫婦の所には、
毎週の様にご利用して貰ってるし。
ビデオ撮影の依頼が多いからさ、
サービスしてたら、まさか…
それをサービスで返されちゃうとはね…』
それも…用意してくれた部屋も
この温泉も……僕と真奈美ちゃんには
丁度いい感じの…所だなって。
そのチョイスのセンス…は、
景子さんが…してくれたんだろうなって。
ご主人の方だったらもう如何にもな
高級旅館しか…選びそうにないし…。
「はぁ…、温泉…なだけあって、
この季節でも…身体…温まりますね…」
金泉の泉質もあって、身体は芯まで
すぐに温まるし、真奈美ちゃんは
顔を真っ赤にしていたので。
のぼせ上がってしまいそうになっていて。
抱き抱えて…中から脱衣場まで戻って。
備え付けてあった椅子に座らせると
外の湯上り処から、冷水を
紙コップに2杯貰って来て
真奈美ちゃんに飲ませた。
フェイスタオルを冷たい水で絞って
真っ赤になった真奈美の顔を冷やす。