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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第25章 『ちょっと早いクリスマスプレゼント』



有馬の温泉街は、ぎゅっと
コンパクトにまとまってるから
ぐるっと1周回っても、距離は知れてる。

その狭い地域にお土産物屋さんや
カフェや飲食店が…軒を連ねていて。
多くの温泉旅館が立ち並んでいる。

『じゃあ…明日の朝は、
朝風呂もするし…今日は寝る?』

「あの…っ、ソフレの
お仕事……とか……って」

『一緒に寝るって事?はい…』

どうぞと…自分のベッドの
掛け布団を仁がめくると
そこに隣のベッドから
もぞもぞと真奈美が移動して来る。


真奈美ちゃんと僕の関係は

非常に曖昧な感じではある。


一緒に温泉に浸かるオフレでもあるし。

キスをする、キスフレでもある。

僕のビリフレ…リハビリフレンドとして、

恋人未満の関係で居てくれる…と言う…。


セックスは…しないから、

セフレではないし。

彼女…でもない…と言う…、間柄だ。

元々、僕自身が…真奈美ちゃんとの

適度な距離感を…保ってたから。

僕の…そんな気持ちを真奈美ちゃんは

汲んでくれてるんだろうけど。


「明日は…温泉街デートですね……」


デートと言う言葉が、
真奈美の口から出て。


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