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はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。

第31章 『決戦は土曜日に…第一部』


と…テンションの高い良く知った
薫の声が…上から聞こえて来て。

薫からの好意…は…友人の
それとは違うって言うのは僕も
気づいては居るけど、
気が付かない感じに振舞っている。

「僕の手でカットしてあげるって
いつも言ってるのに、仁ったら
その辺の1000円カットとか
適当な安い店に行っちゃうでしょ?」

『だからって…、薫。随分…と
うちの助手を…手名付けてくれてない?』

「すいません、仁さん……
薫さんには…いつも仁さんを
サロンに連れて来て欲しいって言われてて…
今回の依頼はチャンスかなぁ~って」

そう真奈美ちゃんは僕に
申し訳なさそうにしながら言って来て。


でも元はと言えば、僕が
真奈美ちゃんを薫の店に
カットをして欲しいって言って
連れて行って橋渡しをした立場上。

あまり…真奈美ちゃんの行動に
強く言えない感じだったんだけど。

「まぁまぁ仁…そんな顔
しないでよ…。折角の仁の
顔が台無しになっちゃうでしょ?」


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