はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第31章 『決戦は土曜日に…第一部』
友坂巴の方は隣に座っている
生田港斗の話に夢中で、
自分の目の前に居る
森園美海の存在に気が付いてない様子で。
森園が…自分の右手に持っていた
振る舞い酒の日本酒が入ったグラスを
友坂巴めがけてぶちまけた。
バシャッ…
突然の出来事に森園に日本酒を
ぶちまけられた事を
友坂も理解が出来てなかったし。
隣に座っていた生田と蛯名の2人も
一瞬…何が起こったのか理解が出来ておらず。
グラスに入っていた日本酒まみれ
になっている友坂に向けて
森園は冷たい視線を向けていて。
わなわなと…怒りに肩を
震わせている姿が見えていて。
『(真奈美ちゃん、伊藤雄介を…
こっちに今すぐ連れて来てくれる?)』
インカムを使用して。今は別室で
遊亀美月と伊藤雄介と共に
待機してくれている真奈美ちゃんに
連絡をして伊藤雄介をこの
バンケットルームの前に案内して
貰うように指示を僕は出した。
今だ…と…いうタイミングが…
今だと…僕の中の何かが言っていて
真奈美ちゃんに指示をしていて。
「(はい、仁さん了解しました。
伊藤さんと一緒にそちらに向かいます)」
『(伊藤雄介にここの
ドア前待機して貰っといて貰っていい?)』
「(はい。OKです)」
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