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「ふざけてるのは、
貴女じゃないですかっ。
今日は元田サンと西崎サンの
大事な結婚式なんですよぉおっ！！
そもそも、なんでうちにちょっとだけ
来てただけの派遣の人が、
今日の結婚式に来てるんですか？？
森園サンは辞めた人ですよね？」

そう…大音量の蛯名葵の声が
バンケットルームに立ち込めていた
暗雲を割る雷鳴のように轟いた。

友坂に対して失礼極まりない
態度の森園に対して
蛯名葵がド正論過ぎる啖呵を切って。

そのド正論過ぎる蛯名葵の
反論に…フリーズしてしまったのは、
グラスの日本酒を友坂巴に掛けた
森園美海本人だけではなくて。

森園美海の行動に激しい
怒りの感情を感じていた、
友坂巴の恋人の生田港斗も
自分が予想してなかった方向からの
森園への強烈なパンチが飛んで来た
その事態に…驚いている様子で。

森園の行動に対して
自分が何かを言う機会を
逃してしまって居るみたいだ。

ソファ席に座ったままで
呆然としてる友坂に対して、
テーブルを挟んで向かい合って立っている
森園との間に式場のスタッフが2名
間に割って入る様に入って来て。