いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第8章 紅掛と禿
紅掛「えぇ!!金平糖っ!!
今、食べちゃ駄目なのかい!?」
薬「だ、駄目ですよっ!!」
しょんぼりする…おいら…
ん…?待って…薬の言葉が引っ掛かる…
最初に放った言葉…
薬は…おいらから渡したいものがある…
と、言っていた…
だけんど次の言葉は…
藍様から預かっています、
と言っていた…
それから1日、食後に、ひと粒ずつ…
他の人には食べさせないように…
もしかして、この金平糖って…薬っ!?
藍影の考える事だ…おいら…近頃…
身体の調子が良くない…
まぁ…知らない振りでもしておくか…
頼「あの…紅様…
お話の腰を折って申し訳ないのですが
紅様の禿として付くのは
武と薬で宜しく、お願いします。
そして藍様の禿として、
おいらと文で、させて貰います」
と四人の禿達は三つ指を
付いて挨拶をした…。