いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第8章 紅掛と禿
紅掛「これっ!!
文…滅多な事を言うんじゃないよっ!!」
文「だって…藍様の事お慕いしてるんでしょ!?素敵なことじゃないですかぁ」
紅掛「そ、そうなかぁ…うふふっ…
うん、そうだねぇ…
アンタ達、藍影に逢ったんだろっ!?
どうだった?
優しくて強くて格好よかっただろっ!!」
文「えっ…!?えぇ…まぁ…そうですね…」
武「優しくねぇよっ!!
おいらの竹刀、ぶっ壊しやがった…
けど新しいの買って貰うしっ!!
茶と菓子で許してやった」
紅掛「ふふふっ…
それは優しさの裏返しだよ…」
薬「それよりも紅様に、おいらから、
お渡ししたい物があります」
紅掛「なんだい?」
薬「あの…藍様から、
この金平糖を預かっています。1日に
食後に、ひと粒ずつ食べてください。
決して食べ過ぎないように!!
あとは他の人には食べさせないように
してくださいねっ!!」