いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る
第10章 紅掛の想い…
貴方様からの唯一の救いの言葉…
おいらの喘ぎも聞いて…
貴方様に届いて欲しい…
貴方様の声も聞こえる…
紅掛「アンっ…アンっ…」
旦那様は…おいらの身体中に…
染みを付けてくれた…
おいらも、それに応えるように…
旦那様に応えた…
そして…
同時に果てた…
情事も無事に終わり…
武「あの…紅様…湯浴みの準備が…」
紅掛は両手で顔を覆い…
泣いていた…
藍影が居るであろう
薄い壁一枚の所に寄り添い…
薬は…そっと紅様の所に…
薬「紅様…
身体が、だんだん冷えてきています…
身体に障りますので…
温かい内に湯浴みをされてください…」
コクッ…コクッ…と頭だけ頷き…
湯浴み済ませた…