テキストサイズ

いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る

第11章 幾月が経ち…


藍「この宿の亭主と女将には
お前らの事は伝えてある…
この裏口から入れば…
亭主と女将の部屋に繋がってる…
って、おいっ!!何してんだよっ!!」

四人の子供達は藍に抱き付いて
泣き出した…

紅「ふふふっ…おいらより…
藍の方が人気みたいだね…」

すると今度は四人の子供達は
紅の方に抱き付いて来た…

藍「お前ら…俺の紅に抱き付くなっ!!」

紅「ふふふっ…おいら…人気者だね♪」

藍「ほらっ!!あんまり長居は出来ねぇぞ!!
身体が冷えるから
さっさと行きやがれっ!!」


四人の子供達は名残惜しそうに…
裏口へと入って行った…

紅と藍は、それを見届け…

藍「紅…少し冷えてきたな…
大丈夫か?」

紅「うん…藍と一緒だから…大丈夫…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ