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いとせめて 恋しきときは むばたまの 夜の衣を 返してぞ着る

第14章 時は流れ…【朔夜】【紅】


俺は…
切りが無いから起きることにした…

紅《やっと起きてきたね…》

で、何処に行けば良いんだ?

紅《あれ?朔夜は、おいらに心の声で
話し掛けてるのかい?》

当たり前だろっ…
独り言、言ってるみてぇじゃねぇかっ!!

紅《そっか…今から…朔夜が最近、
行ってない場所の天辺に行って
欲しいんだけど…分かる?》

最近、行ってない場所…?学校かな?
天辺って言ったら…屋上…かな…?

紅《学校…?って何…?》

説明すんの、めんどくせぇから
行けば分かるよ…
そんじゃあ行くか…

紅《ちょ、ちょっと…そのままの
格好で行くのかい?》

えっ…?
今日、学校休みだし…誰も居ねぇし…

紅《だって…
甚平姿で…裏返して着てるよ…》

あっ…たまに裏返して着るんだよ…
別に良いじゃん…

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