いつか、絶望の底から救い出して…
第2章 世間の評価
クソ、ほんとは思いっきり舌打ちしたいけど、したら確実に真渕先生に怒られる。
悔しいけど堪えるしかないな…
アタシは悔しさと苛立ちを唾液と一緒に飲み込んだ。
マジでムカつく…
なんて、言ったら喧嘩になるし、ここはひとまず我慢しよう…
「ってか嘉齊さん妬み嫉みでこわ〜い」
「MINAちゃん刺されるんじゃないの〜」
あの二人はまだ何かをグチグチ言っていた。
クソ、うぜぇ…なんなんだよ…
どうしてやろうか悩んでいると、真渕先生が二人に厳しめの口調で注意した。
「静粛に。次の評価を始めます」
「はーい。すみません〜」
「ごめんなさい真渕先生」
いや反省してないだろお前ら。