いつか、絶望の底から救い出して…
第10章 佐久良舞希①
この時間つながらないことなんてあるか?
母さんはこの時間はいつも家にいるし、じゃあなんで……
まさか、父さんに何かあったとか……!?
ドクンドクン……
不安で心臓が高鳴る。
父さんに何か……!
不安になった俺は、園田さんに声をかけた。
「園田さん。母さんの携帯の方にお願いできますか?」
「あ、うん、そうだね。とりあえず一回、舞衣さんの携帯にかけてみるね」
「おねがいします」
園田さんはすぐさま母さんの携帯にかけてくれた。
数回のコールの後、母さんが出た。
『すみません……!園田さん……!』
電話越しの母さんは泣いていた。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える