いつか、絶望の底から救い出して…
第4章 Mの絵
そんな事を思いながらスマホの画面を暗くした。
スマホを見るより今はこのMについてもっと知りたい。
「確か画集が出てるって…」
アタシはそう呟きながら、先程までMVが再生されていたモニターに目を向ける。するとその横に『Mの画集』と書かれたポップと共にMの画集があった。
「うわ、Mの画集じゃん!」
「買お!買お!」
「ちょっと値段的にキツイけど買っちゃおう!」
先程までMVを見ていた通行人達が次々とMの画集を手に取って行く。
山積みになっていた画集はあっという間に残りわずかとなった。
「あっ…!」
アタシは急いで残りわずかの画集を取ると、レジへと直行した。