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誰か僕の初めてを奪ってくれ~!!

第2章 僕の理想



「あっ、そうだった…!!
せめて…保健室までお姫様抱っこしてぇ~」


 と、もう時既に遅し…イケメン先輩と
彼女の姿はなく、ひとり残された護の所に…


セメル
「護…大丈夫か…?振られる奴の気持ちが
やっと分かっただろう…」


「うん…やっと分かったよ…こんな気持ちは
初めてだよ…どうしたら良いんだよ…
この気持ちを…どこに、ぶつけたら…」


 護は、その場に、崩れ落ち…
悲劇のヒロインを演じる、その姿に…


セメル
「そう、落ち込むなよ…お姫様抱っこして
欲しいなら俺に言えよ…
一緒に保健室に行ってやるよ…その後は…
この俺が、お前を慰めてやるから…」


「セメル…本気で言ってるの…?」


 と、護とセメルは見つめ合い…

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