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私達の初体験

第1章 果歩の場合

すると拓海君は、私から身体を放した。

「拓海君?」

「やっぱりまだ無理。」

ショックで、血の気が引いた。

無理って何?

私、そんなに色気ない⁉

こうなったら、強行突破だ。

私は服を脱いで、裸になった。

「うわっ!」

だけど拓海君は、喜ぶどころか後ずさりしている。

えっ?拓海君って、実は女が苦手?

「な、何してるんだよ!早く服を着ろよ。」

その冷たい言い方に、私は涙を流した。

「なんで?」

「果歩……」

「私、そんなに魅力ない?」

すると拓海君は、自分が着ている服を私に被せた。

「そうじゃないよ。だってまだ果歩は、俺の事好きじゃないだろ。」

「えっ?」

「Hは、お互い好き同士がする行為だから。果歩が俺を好きになるまで待つよ。」

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