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冴ゆる月(Winter moon)

第10章 料理の下手な女…

 ③


 秋の夜長の…

 つまみ食いにはちょうど良いかも…





 次の日…
 わたしはプレゼンテーションをしていた…

 そしてその場には、昨夜のつまみ食いの彼もいた…

「だから…
 僅か3分間…
 レンジでチンするだけで…」

 そうたった3分間…

 わたしは彼の目を見ながら…
 新しいレトルト食品のプレゼンを
していた。


「たった3分間、レンジでチンするだけで…」

 彼は思わず下を向いてしまう…


 僅か3分間… 

 秋は…

 駆け足で迫ってきていた…


 もう、冬が来る…

 


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