冴ゆる月(Winter moon)
第4章 魔法の杖
ヴーーーーー……
「ぁ…ん…や…ぁぁ……ん…んん…」
クチュ、ニチュ、ヌチャ…
ヴーーーーー……
「は…ぁ…ふ…ん…ぅぅ…は…ん…」
クチュ、ニチュ、ヌチャ…
ヴーーーーー……
「や…ぅ…ん…っ…ぁ…っく…ぅぅ…」
クチュ、ニチュ、ヌチャ…
ヴーーーーー……
「ぁぁぁ…っく…ぅぅ…っくぅぅぅ…」
クチュ、ニチュ、ヌチャ…
ヴーーーーー……
「んっ…っくぅぅぅぅ……ぅぅ………」
ヴーーー…カチ…………
「……ん…ん…はぁぁ……」
ヌチュ、チュル…
「はぁ…ふうぅ……」
すごい、なにコレ…
「あ、うわぁっ、ビチョビチョ…」
わたしはこんなに濡らした、いや、漏らした?…
こんなになったのは初めてだ…
「あぁ、シーツ代えないと…」
あぁ、まだアソコが…
奥が、ジンジン疼いている…
今日、例のブツが届いた…
完全梱包で普通の宅配物にしか見えない。
「うわぁ…」
梱包を開き、取り出すと…
そのブツは柔らかで滑らかなシリコン製の『見るからに…』のカタチをしていた。
だが、これは…
わたしにとっての魔法の秘密道具なのだ…
心地よい快感と、穏やかな心の安らぎと、安定を導いてくれ…
一人寝という、人肌恋しい心さえも慰めてくれる…
魔法の道具、いや『魔法の杖』なのである。
そしてまた…
もう手放せない…
無くてはならない…
わたしにとっての欠かせない…
秘密の道具、アイテムともなった。
とりあえず、これさえあれば…
地球の空気の圧力から…
低気圧からの憂鬱な疼きの昂ぶりから、わたしを解放してくれる…
はずなのだ。
ううん、心までも解放してくれ、わたしを慰めてくれる…
はずなのだ。
そして煩わしくて面倒な、男という存在をも…
しばらくは要らなくさせてくれる。
コトン…
ガタッ…
ヴーーーーーー……
『魔法の杖』がベッドから落ちて、その衝撃でスイッチが入ってしまったようだ…
ううん、ちがう…
また…
わたしを呼んできたのだ…
はやく…
早く…
また…
慰めてあげるから…
早くって…
呼んでいるんだ…
ヴーーーーーーー……