魔王に自ら拐われた皿洗い!!
第7章 現実世界③
蒼真「あぁん…もうっ…鳴海さぁん…」
鳴海「ん…?どうしたのかな…?」
蒼真「そ、そこじゃなくてぇ…
ち、違うよぉ…何でぇ…」
鳴海「じゃあ…こっちかな…?」
蒼真「ぼっ…僕の顔ばかり…
見ないでっ…下さいよぉ…」
鳴海「…じゃあ…
何処を見たら良いのかな…?」
蒼真「ど、何処を…って言われてもぉ…
手元を見てくださいよぉ…」
鳴海「…俺は…蒼真を見ていたい…」
蒼真「それじゃ…
異世界へは行けませんよぉ」
鳴海の手にはゲームの
コントローラーが握られ…
蒼真は手取り足取り教えているのだが
なかなか進まない…
蒼真「鳴海さんっ!!
その前に指先が固すぎますっ!!」
鳴海「えっ…?」