もう奴隷のように犯されるのはイヤ…
第16章 【同級生が旦那様をシェアしてきたら……】
旦那様が席を外した事を良いことに何を言い出すかと思えばそんなこと……
顔を見合わせ吹き出す私たち。
「何の冗談!?結婚2年目で何言ってんの」
「いや、冗談じゃなくて、本気」
そう言い切る志穂の目から本気さが伝わってくる。
どうしたの?とトーンを下げて理由を聞くけど、
「絶倫過ぎて手に負えない」ってどういうこと?
「知らない女と浮気されるのが嫌なの、だったら私の知ってる人で信頼出来る2人にお願いしようかなって思って」
普通、ここで有り得ないだとか、旦那様に失礼だとか、私たちにも家庭があって失うつもりは1ミリもないが……現実はレス気味。
今度はいつSEX出来るかわからない。
そもそも、今の旦那さんとそういう気持ちにならないと言った方が正しい。
2ヶ月前だって何度もお願いしてやっと出来た1回だった。
仕方なく出されたような行為に虚しくなったのを覚えてる。
それに加えて女の性欲MAX期に突入している私たち。
毎日、玩具なんかじゃ物足りなくて。
本物のアレに飢えていた。
けどそんなことなかなか言い出せず驚いているフリ。
勘の良い志穂は全部お見通しなようでニッコリ微笑む。
「ものは試し…てことで良いでしょ?好きなだけSEXして良いし、これは浮気でも不倫でもないの、同意の上での行為だから」
「同意って、旦那様は同意なんてしてないでしょ」
小声で話し込んでいる中にちょうど旦那様が電話から戻ってきた。
相変わらず仲の良い2人。
その2人がこれから同意の上で寝取られしましょうなんて言うはずが……
「何話してたの?」
「あ〜万里子たちにお願いしたの、あなたとSEXしてくれないかって」
まさかこんなはっきり説明するとは思わなくて私たちだけが恥ずかしかった。
旦那様の顔見れない。
「あ、本当?良いって?」
「今聞いてたところなの、万里子、亜依香、良いかな?」
耳を疑うほど流れるような軽快な会話。
旦那様も同意の上なんだ。
ちょっとどうしたの?2人……大丈夫?
「いきなり言われてびっくりしたでしょ?すみません…おまけにその…僕は遅漏みたいで、何回でも出来てしまうんです、もし宜しければ…ですが互いに秘密厳守でどうでしょう?」
どうでしょう?……て。
そんなの、無理に決まってる。