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もう奴隷のように犯されるのはイヤ…

第5章 【同窓会の夜……酔い潰れて目が覚めたら】






「あー!なになに?2人良い感じ??」と茶化してくる同期生たち。
お互い結婚してるっての。
親友だったエミも当時めっちゃ喧嘩してたって言ってた男子と仲良く喋ってるのを遠目で確認する。
私の座ってたテーブルに代わる代わる男子が回ってきてくれた。
当時はあまり話さなかった女子ともたくさん話が出来た。
グラスが空くたびに飲み物を注文されて、ほろ酔いからトイレに立つ頃には結構足に来ていた。


ヤバいな……そろそろ烏龍茶に切り替えないと。
(帰りは迎えに行くよ)とメッセージしてきてくれた夫にも悪いし。
トイレから出ると「大丈夫?」と言ってくれたのは今日このお店を貸し切ってもてなしてくれた同級生の男子。
トイレは奥で皆からは死角になっている。
よろける私を支えてくれて「ごめんね」と顔を上げたらそのまま唇が重なった。


え………?どういうこと………??
頭が回る前に、キスが上手すぎて壁にもたれたまま崩れ落ちそうになった。
「おっと……ハハハ、もう足にきてるやん、大丈夫か?宇津井さん」
そう言う唇を見つめてしまう。
さっきのキス……めっちゃ慣れてる感じ。
へぇ、卒業ぶりに会って、もう関わることもないやろうと思ってた相手だけど……見かけによらずそんなキスするんだ?


「ん…?なに?まだ欲しい?ええよ」


腰から支えられての2回目のキス。
優しく舌でこじ開けられて絡ませる。
ニットのマルチウェイワンピースだった私は上から胸を触られてビクンと反応してしまう。


「エロ……その顔」


どんな顔をしてたのかはわからない。
「これ以上は止まらへんようになるから席戻っとき」と言われてコクリと頷く。
現実へ引き戻してくれて助かった。
予防線とか張ってたくせにキスひとつで無抵抗になるなんて。
違う……これは浮気じゃない。
一線越えてないから……そう自分に言い聞かせた。
彼も既婚者なのだ。



「トイレ遅かったね?大丈夫やった?」
告白した相手が待つテーブルへと戻る。
また隣に座ると「もうちょい寄って」と私と彼の両隣にマイグラスを持った同級生に挟まれた。
当時お世話になった担任の先生の話とか、誰が〜して怒られたなどの昔話に花が咲く。
すると、大胆にもテーブルの下で告白した相手が私の手を握ってきた。
気付かないフリをしてグラスを空ける。
次第に指を絡めて握り合って……






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