もう奴隷のように犯されるのはイヤ…
第9章 【主人とのセックスに弟子まで巻き込んで種付けされていく】
生まれた時から何不自由なく一人娘として大事に育てられてきた私は、親の見立てた男性と言われるがままお見合いをし、25歳で結婚した。
相手の方は一回りどころか、二回りも歳上で温厚な方でした。
噺家をされていて、何度も母と舞台を観に行き、その人柄にも惹かれていったのは事実です。
仕事熱心、仕事一筋でここまできたものですから、今までに縁もなく独り身で過ごされていたと。
周りがそれに見兼ねて縁談を持ち寄ったところ、私の写真を見て一目惚れしたと聞かされました。
交際0日での結婚。
仕事ぶりを見ていればその人柄がわかります。
お弟子さんを数人抱えて毎日稽古に舞台にと大忙しです。
何不自由なく暮らしてきたそのままで過ごして欲しい、と家事もさせてくれません。
全てお弟子さんがされるのです。
習い事もして良いと言われるけど、全ての行動にお弟子さんが同行してくるし、私の様子は逐一、主人に報告されているらしい。
「おかえりなさい」
「ただいま、今日はどうだった?」
全部知ってるくせに聞いてくる。
それでも優しい笑顔に癒やされて他愛もない会話を繰り広げる。
オチのない私の話はつまらないだろうに、ニコニコして聞いてくれるものだから私も楽しい。
ですが、初夜を経験したものの、それきり彼は触れて来ようとしない。
疲れているのはわかってる。
私の初めてを捧げたのも彼だ。
初めてだったから無理をさせたのだと遠慮しているのかも知れない。
確かに痛かったけれど、夫婦の営みはやはり、ないよりある方が良い。
いつも食事でワインを飲む彼が今日はいつもと違う。
お弟子さんもまだ帰っていないのに彼は私にこう言うのです。
「そろそろ子作りでもしようか」
「えっ…?」
いつかは自然とそうなるのも良いな…と何となく思っていた。
彼のことは好きだし、歳なんて関係ない。
それに、彼のは歳の割りに立派というか、あんな上向きに硬くしてるところを初めて見た時は怖かったけど、痛みの奥に快楽もあった。
血でシーツを汚してしまったけど、一線を越えたあの夜はとても胸がいっぱいになったこと、鮮明に覚えている。
「今日あたり排卵期でしょ?僕もそろそろ欲しいと思ってるんだ、どうかな?」
彼は私の排卵期も熟知している。
生理の時はこれまで以上に過保護過ぎるほど体調を気遣ってくれたから。