12歳年下の彼に溺愛される話
第5章 芸術の秋…とかしてみたり
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その翌日の
10月の1日の日曜日は、
朝から…彼に…えっちな目覚ましで
起こされてしまって。
折角早起きしたので、
それから一緒にシャワーを浴びた。
サンドイッチを作って、
一緒に車で20分程の近くにある、
大きな公園にデートをしに行って。
日本庭園にある池の中に居る
鯉に一緒にエサやりをしたり。
キャーキャー言いながら、
かなりロングコースの
ローラー滑り台を滑ったり。
一緒にサンドイッチを食べて。
ボートに乗ったりしてまったり
秋のデートを楽しんだ。
休憩がてら、ベンチで並んで
座ってゆっくりしていた。
『帰りは…夕飯、どこかで
食べて帰りますか?
まぁ、一回帰ってから、
歩いて行ける場所…でも…、あっ』
公園に遊びに来た帰りに、
どこかで夕食を食べて帰ろうかって
そんな話になったのだが。
何かを思い出したように、
港斗が声をあげて。
「もしかして、同じお店の事…。
考えてたかな?私達」
私が頭の中で思い描いていたのは、
近所にある、引っ越しの日に
港斗君がお寿司の出前を
頼んでくれていた
あの町寿司のお店で。
『都寿司……、前に巴さん
夜にも行きたいって
話してましたよね?』
「うん、嬉しい…、
憶えててくれたんだ…」
『惚れ直しましたか?僕に』
「好きになり過ぎちゃうかもよ?」
『良いですよ?なり過ぎちゃっても
僕も…大好きですから、巴さんが。
大好きな巴さんに、僕の事を
好きになって貰えるなんて。
そんな幸せな事、…他にないでしょ?』
まだ何か言いたそうにしてる、
港斗の口をぎゅむっと巴が
自分の手で塞ぐと。
驚いた様な顔を彼がしていたが。
「もう…、これ以上はダメ。
ここは日曜日の昼下がりの公園なんだよ?
キスしたくなっても、
ここじゃ、キスも出来ないでしょ?」
『じゃあ…こうしましょうか…』
公園の人が居る方側から
こっちが見えない様にして、
港斗が来ていた上着を脱いで
自分の頭に引っ掛けると。
「いや…流石に…何かしてるのが
直接…見えなくても…バレちゃうよ…?」
『ちょっとだけ…、ね?巴さん』
そして…、この頃気が付いたんだけど、
私はどうも…この年下の彼の
ちょっとだけに…めっぽう弱い…。