テキストサイズ

12歳年下の彼に溺愛される話

第5章 芸術の秋…とかしてみたり


京都の東寺とかで、前に
イベントをやっていた様な気がする。

「あ、でも…そうだ、確か
関西では初めてのチームラボの
常設展示をする施設が、
京都に出来るってニュースでしてたよね」

『そうなんですよ、ご存じでしたか?
完成は来年の2024年
らしいんですけど。完成したら、
行きたいです…ね…っと…』

勢いに任せて話をしていた事に
港斗が気が付いて。ハッとすると。
恥ずかしそうにしながら、
こちらに手を伸ばして来る。

差し出された手を巴が取ると、
手を繋いで、建物までの道のりを歩く。

「でも…、また
後期の展示も見たいんじゃない?
公式のHPを観たけど、
展示内容が変わるんでしょ?
前期と後期で入れ替えになるって…」

『そうなんですよ、後期の展示は
来年の1月の21日までやってますから。
慌てて行かなくても、来年の1月にでも。
あ、その…勿論、
巴さんが嫌でなければ…ですよ?』

港斗の言葉に巴が
自分の首を小さく振って。
ぎゅっと繋いでいた手を握った。

「ううん、一緒に…観に来たい。
港斗君が興味ある物とか、
好きな物とか…私も…知りたいし
一緒に観たいな…って思うから…」

『なッ…、と…巴さん…ッ、
そんな事…今…言うの…狡いですよ?
こんな場所じゃ…、キスも出来ないし、
巴さんを思いっきり抱きしめる事も
出来ないん…ですから……ね?』

そんな感じに恨めしそうに言われてしまったが。

私は別に…、美術館とか嫌いじゃないし。

一緒い美術館来てくれる、彼氏が出来て。

嬉しいなって思った…だけ…なんだけど…な。

「チームラボ…の展示会…楽しみね…」

『今度…あそこに行きましょうか…?
水族館とデジタルアートが
融合してる、劇場型アクアリウム…。
割と生き物が可愛そうって
レビューもあったりして、
賛否両論ではあるんですが…』

そんな話をしながら、美術館の入口で
観覧料である一般1500円を支払って。

L字型の建物の先端が
特別展の会場だと言われて。
レンガ造りの建物の中を移動する。

特別展の入口の所で、
チケットを切って貰って。

港斗君がみたいと言っていた
チームラボの展示…を楽しんだ…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ