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12歳年下の彼に溺愛される話

第6章 11月の出来事


そのまま、駐車場から
車を移動させて、
目と鼻の先にある、
調剤薬局に処方箋を持って行って。

こっちでも同じ様にして、
車内待機しないとダメな様で。

調剤薬局の電話に電話を掛けて、
今度は車まで、向こうの
薬剤師さんが処方箋とお薬手帳と、
保険証を取りに来て。

しばらく…お薬が出来るのを
車の中で巴が待って居ると。

LINEの通知音が鳴って。

港斗君から、LINEが来ていたので。

そのLINEにインフル陽性だったと

返信を返したら、

LINE通話で電話が掛かって来て。

その通話に応答すると。

『あ、、もしもし、巴さん。
今通話、大丈夫ですか?
今は、まだ…あの…
町田診療所ですか?』

「今は…診療所の前の、
調剤薬局なんだけど…。
うん、今から…
お薬貰うの待ってる所…。
あのね…あ、っと、
港斗君は、今電話大丈夫なの?」

『ええ、今は休憩時間なので、
大丈夫ですよ。それよりも、
巴さん、インフルだったんですよね?』

「うん…今はまだ…そんな…
熱も大した事ないし…
大丈夫なんだけど…。それよりも
港斗君は…大丈夫?
体調は変わり無さそう?」

『僕ですか?僕は何ともありませんよ』

電話の向こうの、港斗の声は
張りのある元気そうな声だったので。
彼の体調に異常が無くて、
内心、ホッとしたのだが。

「だったら…良かったんだけど…、
あの…、明日の事…
なんだけど…、その、ごめんね」

『ああ、明日の事ですか…?
良いんですよ、そんなの…別に、
巴さんが元気になったら、その時で。
それよりも、熱があるなら、
家の事とか、身の回りの事とか
大変じゃないですか?
僕、仕事が終わったら巴さんの
部屋に行きますから、
何か食べたい物ありますか?』

そう電話の向こうから、
彼がそう言ってるのが聞こえて来て。
彼は仕事が済んだら、
うちに来る気満々みたいなんだけど。

「えええっ?来なくて良いよ、
こっちの顔見に来て、うつしちゃったら
港斗君までインフルになっちゃうし…。
大丈夫、ちょっと
熱があるだけって程度…だから…」

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