12歳年下の彼に溺愛される話
第2章 割の悪いアルバイト
ここでの支払いは、こっちが
ちゃんと支払わせて貰えたので。
その辺りをブラブラとしてから
車を置いているコインパーキングに戻って。
また港斗の運転で、海沿いにある
商業施設を目指してドライブをする。
「港斗さんは…美味しいお店…を
良くご存じ…なんですね、
ランチのあの…天ぷらBALのお店
とても、美味しかったので…。
また、ランチもいいですけど…」
『そうですね、じゃあ、今度は
夜に来るのも良いですね、
プラン考えておきますから』
「あ、…え…っ…」
これじゃあまるで…こっちが
夜にまた来たいって強請ったみたいに
なってしまって居たのだが…。
今度は…あの…揚げたての
美味しい天ぷらを食べながら
美味しい地元の地酒を頂きたいなと
そんな風に思ってしまったので。
また、生田さん…じゃなかった、
港斗さんにデートに付き合って貰って。
この辺りで、夜デートをしても良いなって。
県内最大の繁華街だし、
美味しいお店も、その後に
飲みに行く場所にも困らないから。
そんな事を巴が考えている間に。
海沿いの商業施設の駐車場…ではなくて。
別の場所の駐車場に車を置くみたいで。
複数の商業施設の共通の駐車場に
港斗が車を停めた。
この辺りはどこに車を置いても
歩いて移動しても知れているし。
そんなに…巴もその彼の行動は
疑問には思わなかったのだが。
海沿いの商業施設の駐車場は
そんなに大きくないから、
週末は早めの時間じゃないと
すぐにキャパを越えて満車になるから。