12歳年下の彼に溺愛される話
第3章 12歳年下の彼
いつも優しい彼に
こんな風に…荒々しく…
彼に求められたのは…初めてで…。
「んんっ…ふっ…、んっ!んむ…ッ…」
彼からのキスを…拒む事を許されずに。
その全てを受け入れる事を…、
彼に支えられる様にして後頭部に
添えられた手に…強制されてしまう。
口の中を…その舌に…隅々まで
蹂躙されてしまって。なされるままに
彼に口付けられるのを…、
受け入れるしか…出来なくて…ッ。
呼吸は…鼻でしてるはずなのに…
吸えてない…のか…頭がクラクラとして。
キスをされている…だけで…
頭がぼーっとして気が遠くなって来る。
身体の力が…抜けて来て…、
港斗が…掴んでいた…両手を開放すると。
スルッと…後頭部…を固定する様に
支えていた港斗の手も離れて。
身体の…力が…抜けてしまって居て。
そのまま巴は…自分の体重を…
自分の背中にある…壁に預けた。
『巴さん…、シャワー…浴びますよね?』
ちゅ…ッ…ちゅ……と…
さっきまでの…、荒々しい…
貪るよなキスとは…、正反対の…。
優しい…こちらを…労わる様な…。
そんな…、甘い甘い…口付けをして来て。
よしよしと…その大きな手で、
こっちの頭を撫でられてしまうと。
「ん…ッ…んン…ッ…、はぁ…ん」
キスの合間に漏れる声が、
甘く…なって行くのが…自分の耳でも…
聞こえて…しまって居るから…。
『巴さんは…、こんな風に
優しくされるのが…好きですもんね?』
そう…甘い声で…耳元で囁かれて
びくっと…巴の身体が
その港斗の声に反応して跳ねる。