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ビッケとビッチ

第2章 11月19日日曜日午後5時~

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 そうわたしには小さなホクロがいくつかある…

 唇のやや左斜め下に小さな点状のホクロが…
 そしてその下のアゴの下部分にも小さな点状のホクロがある…

 更に、喉から左斜め下の鎖骨辺りにも小さな点状のホクロが点在している。

「そうなの、わたしのホクロ、北斗七星なの…」

 
 よく全体を見て口元の下部分から結んでいくと

 口元…

 下顎…

 首筋…

 喉脇…

 そして鎖骨左斜め下から乳房の上にかけて…
 それは柄杓型に点状が結びつけられるホクロが点在していたのだ。

 そしてそれを結ぶと正に星座の

 北斗七星なのだ…

「ホントだ、北斗七星のカタチだ」
 和哉くんは目を光らせながらわたしの上半身を見つめ、目で追い、小さな点状のホクロの一つ、一つを結んでいく。

「でしょう…」
 なんとか、暗い話題を変えられた…

 すると…
「スゲぇ、かわいいっす」
 と、目をキラキラさせながら顔を寄せてきて…

「あ、ん…」

 唇の斜め下のホクロに軽く唇を合わせ、キスをしてきたかと思ったら…
 残りの一つ、一つの小さな点状のホクロに唇を這わせてきたのである。

「かわいいっす」
 そんな和哉くんの言葉に心が震えてしまう。

 なんとか話題を変えたのはいいのだが、今度は心が昂ぶってきてしまう…

 だって、このホクロをこんな感じで唇を這わせてきた男は…
 昔の最愛の元カレ以来であったから。

 ああ、やっぱり和哉くんが…

 好きだ…

 ヤバいわ…

「あ……」

 そして和哉くんはそのままわたしのお腹の手術痕にも…
 唇をソッと這わせてきたのである。

「ん……」
 心が震えてしまう。

 そしてその唇は、そのまま股間へと這い降りてきた…

 今夜のわたしはパンティを履き、パンティストッキングではなくて、太腿で留めるタイプのストッキングを穿いていた。

 そして和哉くんの唇はパンティの股間に触れてくる…




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