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ビッケとビッチ

第4章 11月30日の夜…

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 わたしにはもうスイッチが入っていた…
 そのくらいに今夜の低気圧による自律神経の疼きはヤバかったのだ。

 そして和哉くん、ビッケも、わたしのいつもとは違う妖しい雰囲気を察知していた様である…
 多分、わたしの目が妖しく、欲情に濡れていたのだと思われる。

「あ…」
 そして右手でネクタイに触れ、そしてまた太腿に戻していく。

「何を飲んでるの?」
 
「はい、ジントニックっす」

「彩ちゃん、お代わりね…」

「はい…」

「わたしお腹空いたからさぁ、チーズオムレツ食べちゃうから…」
 
「は、はい」
 ビッケは頷く。

 その彼の目は、わたしのこのスイッチの入った妖しい雰囲気にすっかり吞まれていた感じであった…

 そしてわたしは右手を彼の太腿の上を軽く撫で置いたまま…
 左手でチーズオムレツを口にする。

 あ、わたしは左利きなのだ…

「あ、美味しわ…」
 わたしはビッケの目を見つめながら左手でチーズオムレツを口に含み、右手で太腿を軽く撫でていく。

 ズキズキズキズキ…

 既にスイッチの入っているわたしは、もうすっかり昂ぶりの疼きが増していたのだ。

 そして…

「あ……」
 右手でビッケの太腿の内側を撫でていくと…
 ビクッと小さく左足を震わせた。

 目が泳ぐ…

 感じてきているみたい…

 わたしは更に右手をゆっくりと股間へと撫でながら動かしていく。

「…………」
 目を泳がせながらもわたしを見つめてくる。

 ズキズキズキズキ…

 わたしは疼きを増しながら、いやらしく唇を開き、オムレツを口に入れ…
 右手の指先を股間へと運んだ。

「ぁ……」
 
「あら、うふ…」
 既に和哉くん、ビッケの股間は…
 パンパンになっていた。

「ねえ…」

「は、はい」

「ちゃんと約束守ってきたの?」

「あ…は、はい、も、もちろんす…」

 約束…

 それはわたしの生理中で逢えないこの期間のソロ活動を…

 つまり約一週間のオナニー禁止令…

『お預け』の約束であった。
 
「ふーん、そうなんだぁ…」

 ビッケは頷いてくる…

「じゃあ、ちゃんと調べるからねぇ…」

「は、はい…」

 わたしはそう囁きながら、パンパンに膨らんでいる股間の昂ぶりをギュッと掴んだ…

「あ…」

 そのビクッと震える姿が…

 また、かわいい…



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