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らゔぃあん☆ぴーち!

第2章 ゔ

桃が笑顔でいられるように
寂しくないように
幸せであるように
私が桃のことを守りたい……!

どかーん
何かが爆発した。
愛のマグマが全身に飛び散りカッカと身体が燃え上がる。


我がピーチ姫
私がこの身をかけて君を守る……!

握り締めた両手から顔を上げ
強烈な想いを目力にのせて桃を見た。


桃の顔は紫苑の両手に挟まれて
こきっと紫苑のほうを向いていた。

「大丈夫か?桃」
「はい、全然」
「ばーか、強がるなって」

またしても二人の世界を構築している紫苑
思わずギリっと歯ぎしりだ。

そうか
こんな風に思っているのは私だけじゃないのか
紫苑
お前もか。

紫苑がふっと私に視線を流した。
切れ長の美しい瞳が私を射貫く。

バチリ
火花が飛んで

渡さないよ

ハスキーボイスが聞こえた気がした。

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