小春日和
第1章 小春日和
私の住むマンションは、ツインタワーと地元では称される20階建てマンションが東西に約10m離れ、二棟連なって並んで建っている。
私の部屋はその『ツインタワー』の東側のマンションの15階の西の角部屋…
そして寝室の西側の小さな出窓から、隣の西側のマンションの14階の東側に当たる部屋の窓が見下ろせるのだ。
だがその部屋の窓は普段からカーテンが閉め切りの、開かずの窓となっているのだが…
なぜか今日はカーテンが開き、そして窓も開いているのに気付いた。
今日は12月上旬とはいえ、午前10時頃からは小春日和といえる様な穏やかで暖かいから…
だから、きっと部屋の掃除でもしていて、空気の入れ換えでもしているのだろうと、私はそう思いながら何気なくその窓を見た。
あら…
すると、その隣の部屋のその窓からは中が斜め上から見下ろせて、部屋の中の約半分が覗ける。
その部屋は、奥に机があり手前の窓際にベッドがある、そしてベッド上に男性が、いや、高校生位の男の子が寝ているのに気付いた…
だが、顔は見えない。
あ…
その時だった、Tシャツに短パン姿で仰向けで寝ている男の子の手が股間に触れ…
え、まさか…
その履いている短パンを膝まで下ろしたのである。
え、あ、まさか…
そう、まさかであった。