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ある女医の話し…

第1章 ある美人女医の話し…

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 いつの間にか、相手の不惑、戸惑い、心の揺らぎ…
 それらがわたしの最優先の快感になってしまってきたのよねぇ。

 だからそれらの快感を自覚しちゃった高校生時代はさぁ…

 常にお姫さま、女王さま然とし…

 指、唇、舌等での快感を与え、コントロールし、支配する…

 その相手の快感がシンクロし、それがわたし自身の快感の歓び、悦びになっていったのよぉ…

 つまりはそれがエス的思考、嗜好、指向の開眼となったみたいなのよねぇ…


 そして大学生時代の彼氏によって、新たな快感…
 それは責めて、攻められるというエスとエムの快感。

 そしてフェティシズムの快感…
 それらを心の奥深くにまでさぁ、染み込み付けられちゃったのよねぇ。

 エスの快感…

 高校生時代までは、カラダの快感よりも支配欲の方が強かったかも。

 だが、大学生時代の一回り以上も年上の彼氏によって…
 攻め、責める事で、昂ぶったカラダをその熟年のテクニックにより、逆に一気に攻められ、イカされてしまうエム的の快感と絶頂感をも覚えてしまったのよねぇ。

 そしてフェティシズムの快感…

 その当時の彼氏はストッキングフェチだったのよ…
 それも、かなり重度のストッキングフェチだったの。

 まずはストッキングの見た目の艶やかさ、光沢に拘り…

 ストッキング特有のナイロン繊維の質感と肌触りに拘り…

 ストッキングに染み込む香り、匂い、体臭に拘り…

 挙げ句は自らもストッキングを穿き、そして愛し合う…
 かなりヘビーなストッキングフェチであったのよね。

 そしてそんな彼にさぁ…
 わたしはすっかりそのストッキングというフェティシズムと、それによる快感を、心とカラダに染み込まされ、擦り込まされてしまったの。

 だからさぁ…

 あの当時はさぁ…

 世の男性の全てがストッキングフェチで、ストッキングが大好きなんだ…
 という錯覚まで抱いてしまった程であったのよねぇ。

 だけどさぁ…





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