テキストサイズ

diary

第8章 入院生活②



んっ……人影を感じる


誰かに触られてる……?


私は目を覚ましゆっくりと目を開けると千葉先生がいた


しかも診察中で私のパジャマを全部開いて聴診していた



私は驚いてビクッと動いてしまった。先生と目が合って怒られると思ったが何も言わずにまた聴診を続けた



先生の聴診器が私の体から離れてやっと終わったと思ったら心臓の辺りを丁寧に触診された


軽く押したり、ギュッと強めに押されたりと


私は胸を触られることが嫌で寝返りを打って逃げようとしたが先生の片方の手で肩を抑えられ元の体制に戻された


そしてその後動くなという無言の圧を感じ、私は早く終ってと思いながら先生とは反対側を向いた


いつもなら動く前に看護師さんに抑えられるから今は先生しかいないのかな


カーテンも全部閉まってるしここの空間には千葉先生と2人きり


怖いな…


千葉先生と2人きりは初めてだし、千葉先生には少し怒られたり嫌な事しかされてないから


「気分はどう?」


やっと触診も終わったのか先生が私のパジャマを戻しながら聞いてきた


気分はどうって起きてすぐ胸を晒されて触られて言いわけないじゃん


私がずっと黙っていると千葉先生はまた独り言のように私に話し始めた。


「心臓が熱い感じは治った?」


もう熱くない…言われるまで気づかなかった


私はうんと小さく頷いた


「今点滴で利尿剤入れて体から造影剤出してる。寝てる間にまた下からカテーテル入れたからむやみに動いて抜こうとするなよ。抜けたら入れ直しだからな」


って千葉先生が。確か桃川さんがたくさんお水飲んで造影剤出してねって言ってたから今出してるのかな


それにしてもまた見られた。誰に見られたかは分からないけど


最悪……







ストーリーメニュー

TOPTOPへ