テキストサイズ

素敵な飼い主様

第7章 戻れない






「君が消えてから、俺がどれだけ探したかわかってる?!愛しているふりをしながら、すみれの目を盗んでは、君を探してた!!


なのに・・・、
やっと見つけた君は、違う男と一緒で・・・、ふざけんじゃねぇ!!」




だんっと強く壁を叩く椎名様は、完全に自分の意思を見失っていた。




人が変わったみたいだ。



それは、あたしの・・・せいなの?




「ねぇ紫苑、なんでそんなに泣きそうなの?笑ってよ。あの時みたいに、笑って?」


「椎名・・・さま」



「愛してるんだ。君を、誰よりも愛してる!!こんな、燃えるような想いは初めてなんだ・・・!お願いだから、俺のところに帰ってきて?」



「んんっ!!」



力を抜いていた瞬間、唇を奪われる。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ