素敵な飼い主様
第3章 犬の役割・・・?
な、なんなのよこの男ぉ~!!!
今までになかったタイプの男に、紫苑は戸惑った。
毎回毎回、この男は読めない。
なんだか、いつも負けた気分になる。
「そんなことしなくても、俺はあんたにそれなりの金をやるつもりだ」
「・・・え?」
しかも、お金目当てだということもばれていて、大きく動揺した。
分かっていて、あたしをここまで連れてきたのだろうか。
「いいから、いい加減俺に教えさせろ」
また不機嫌に歪んだ顔になって、筋肉質な腕があたしの肩にのびる。
そのままドサッとベッドに押し倒された。