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素敵な飼い主様

第6章 執事の北条さん。



「うわぁ・・・綺麗!」





あるうららかな午後。



あたしは庭園を眺めていた。


今は美しく紅葉が咲き誇っている。


洋館の藤林家にはあきらかに組み合わせがおかしいが、紅葉の美しさはそれを考えさせないほどだ。




「ちょ、ちょっと外にでてみようかしら」


勝手に外にはでるな、とは言われているけど、部屋の外ならいいでしょう・・・?



ふふふっと高鳴る気持ちを抑えながら、あたしは久しぶりの外へと足を踏み入れた。




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