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VOICE

第6章 ついに…


【黒曜】

 なんだか琥珀さんの様子がおかしい…
急に俺に対して…避けられてる…?

 それに…生配信の直前…いつも以上に
大量に課金され…HaKUさんは…

 HaKU…SEKIさんの声を聞かせて…

 の文面だけ…いつもは、もっと…
感情のままに…たくさんの文面で
溢れているのに…

 SEKI…として、じゃなく…
俺、黒曜の私生活を見て…幻滅した…?

 もしかしたら…別な人のファンに
なっちゃった…?

 俺は…集中出来なかった…
ただ、ただ…台本を読み上げる形に
なったかもしれないけど…HaKUさんに…
琥珀さんに嫌われたくない…

 だから…琥珀さんに届いて欲しい…

 ようやく生配信の時間が終わり…

 隣の部屋に居る…琥珀さんに逢いたい…

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