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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第2章 25バンチの訓練コロニー


ザックがルーク・ハウリングと話している間に応急処置が施されていた


ケーブルから微弱な電気ショックを与えられたらしく、ダニエルの身体の痙攣はおさまった


ぐったりとしたダニエルだが、意識は覚醒しておらず少しうめき声を上げていた


「電気ショックのおかげで身体の緊張感がリセットされたんだ
 でも意識はギリギリ保たれている
 夢遊病みたいな状態だね
 今からカウンセラーの誘導によって過去の記憶を蘇らせるのだよ」


カウンセラーがダニエルの頭の近くに寄り添う

何かボソボソと話しているようだが、こちらのスピーカーには音が聞こえてこない
 かなりの小声らしくマイクが音を拾えていないのだ


どうなるのか緊張感があったがザックはここまでだなと判断して部屋を出ようとした


「最後まで見ていかないのかね、ザック君?」


「ええ、自分が救助した人間がどんな状態だったか確認したかっただけです
 あとは医療スタッフにお任せしますよ」


「懸命だな、ああ、それとくれぐれも…」


「わかってますよ、外では喋りませんから
 変に目を付けられるのも御免ですからね」


「キミは若いのに、よくわきまえてるね
 ザック君なら様々な任務を任せられそうだ
 立場も理解し、詮索もしない、淡々とこなしていく姿はプロフェッショナルだな
 ザック君、興味があるなら保安部に顔を出したまえ」


「買いかぶりですよ、それでは失礼します」



ザックは危機感に襲われた

このルークという男、保安部といってもスパイ活動のようだ
あまり関わらないほうが良さそうだ、と判断した


ザックは連邦軍基地の施設を離れた


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