シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない
第3章 セカンド・アタック!
「ああ、それとキミたち!
この画像の紋章や像を見かけたら、近付かないでね!」
そう言ったのは若い見習い修道士フィリップだ
彼が示したタブレット端末の映像は古めかしいアンティークな銅像
発掘されたばかりのように土まみれだ
そして、それはどこか異様だ
「なんだい、コレ?」
皆が端末を覗き込む
「ボクは数年前、地球からサイド7、そしてここサイド1へ流れてきました
此処に辿り着いたのは個人的な目的があるからなのですが、それとは別に神に仕える者としてこの廃棄コロニーに残る住民たちを救ってやりたい
ですが、今このジョージタウンは黒い霧のようなものに包まれているのです
この像の紋章はその反対勢力の象徴です
彼らは闇の勢力の組織……、
神を貶める力を持っています
この邪神の名前は“ブラッディ”
そして組織を率いているのは
“デミトリッヒ・ソーン”
お気をつけ下さい」
ザックはマジマジと画面上の像を見つめる
その像の顔はまるで“サメ”のようだった…!
ザックとマットは無言のまま、目を合わせてしまうのだった