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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第3章 セカンド・アタック!


「それよりさぁ、スージーが何か俺に話しがあるって、さっきマットから聞いたんだけど…」


ザックは思い出したようにスージーに声を掛けた


「ああ、そう!そうなのよ!
 ザック、あなた身体の方は大丈夫?」


「え?別に…、いつも通りだけど…」


「実はあれから救助された父親ダニエル・ワトキンスは意識不明状態なの…
 皮膚に未知の細胞が増殖していてね
 それが原因らしいんだけど、どうやらそれが人工的な技術らしくて…
 あなたにもその細胞が接触したんじゃないかたて、心配してたの」


「確かにシャトルのコックピットから救助カプセルは回収したけど、特に不用意なものは触ってなかったと思う……
 もしかして、もうひとりの女の子が意識不明なのもその細胞が原因かもしれないってこと?」


「まだ娘さんのほうは検査結果が出てないの、
 父親のほうが急転して手いっぱいなのよ」


「不思議だね、この前は全然普通に会話している様子だったけど…」


「そこなのよね、あの親子は娘の顔のアザを修復するためにサイド6へ向かっていたと証言していたわ
乗っていたシャトルはサイド6のプレシディオ・コロニー行きだったんだけど、本当の目的はブリガドーン・コロニーだったようなの

昔ナノ・テクノロジーが発達した研究所があって有名なのよ?
 でもグリプス戦役の頃に事故が相次いで株価が暴落したあとはネオ・ジオンに接収されていたの

 民間人とはいえ、ちょっと特殊なルートが無ければ接触出来なかった筈なのよね

そのナノテクの研究所が目的の父親から、未知のナノ・スキンが見つけるなんて、偶然にしては出来過ぎてると思うの」


ザックは混乱した


「ええっと、なんだか複雑すぎてわからないよ?どういうこと?」


「私もまだ話しが一本に繋がってないの
 でも、親子、ナノテクノロジー、サメ
 この三点が何か結びついているようで
 今度ザックも検査に来て頂戴
 念の為よ」


ザックは“今?今はそれどころじゃないんだけどな”とため息をついた




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