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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第5章 ケイト・アウェイキング


ジェームスとダンの視界から消えていたのは新兵のエイミー・メイミィ2等兵だ


今回が初任務の新兵で、宇宙軍学校を卒業したばかりだ


25バンチの訓練コロニーは〈新兵育成〉と〈新兵器の実地訓練〉が兼ねられている


そしていきなり初任務が〈サメ退治〉となってしまった


3機の小隊が三角形の配置をとり進軍している


エイミーは後衛についていたのだが、何者かの影が何度も機体の周りをぐるぐる回っているように感じる


早すぎて捉えきれない!


前から! 姿が見えない!
後ろから! 早すぎる!


捉えきれない以上エイミーは報告すべきか迷った

コロニーの外壁すぎてレーダーも効かなければ、熱源センサーも役にたちそうにない


それに


ライフルでは万が一外したときにコロニー外壁が損傷してしまう


バルカンで相手の動きを封じられるのか?
近接してサーベルを使うしかないのか?


「すごいわ!これが実地なのね!
 判断に迷うわ!
 この時点で報告すべきかしら?
 それとも確認が先?
 ライフルはどうする、使って良いの?」


エイミーはさまざまな〈判断〉に迫られ、頭を悩ませた


バルカンならこちらのトリガー、
サーベルなら右に障害物が無いほうが抜きやすい?


頭をめぐらせていたその時!


前でも、後ろでもなく、機体の頭上から何者かが飛びかかってきた!


「上ッ!? ライフル使っていい?
 使っちゃいます!
 イケぇぇぇッッッ!!!!」



ビューーーーーム!!!!



一筋の光りの矢が宇宙空間に伸びていく!


それも通常のライフルではない、試作大型ビームライフルだ! 初速が早い!



パアァァァ!!と辺りが明るくなる!!


獲物の姿を一瞬捉える!


サメだッッッ!!!



「当たったッ! さすが新兵器ッ!!」


だが爆発は無い、かすめただけだ


直後に小隊長ジェームスから通信が入る


「今のライフル、エイミーかッ!?」


「小隊長! サメですッ!
 目視で確認しました!かすめただけです
 応援お願いします!」


エイミーは答えながらも機体を右に左に動かしていく

止まれば、狙われる!


〈着任そうそうから手柄が欲しいわけじゃない
 まずは連携よ、エイミー・メイミィ!
 そしてザック先輩に追い付くのよッッッ!!〉

彼女は高揚した

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