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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第5章 ケイト・アウェイキング


近くに居た僚機2機は素早くフォローする

3機で少しだけ離れたフォーメーションをとり、互いに背を向け警戒態勢で外周部に注視する


「攻めてこねぇのなら、こっちからいくぜ?
 ダン、俺が前に行く、後ろに付け
 エイミーはオトリの俺たちにサメがくらいついたら容赦なくライフルを使え!
 そのかわりエネルギー絞れよ?
 俺たちのことは気にするな、
 かわせるな?ダン」


「かわしますよ、かわさないとオレがやられちまうんでね!」


ジェームス機とダン機が前に飛び出した!


合図しなくても2機は左右を分担して突進する

エイミーはライフルを構えて罠にかかるのを待つ


だが、サメは釣れなかったようだ


「……来ない」

「居ねぇぞッ!」

「ダン、あんまり狙撃手から離れるな?」

「わかってる、それより離れたんじゃねぇのか」

「そうだな、警戒して戻ろう」



その瞬間!


エイミー機にサメが突進してきた!

機体の左脚にかぶりつこうとするところを、何とかかわす!

機体を反転させ、背中からビームサーベルを抜き出すと、そのまま背中越しに光りの剣を突き付ける!


視認は出来ないが、左脚を狙ったのならこの辺りだろうと勘で腕を下ろす!


そのまま突き刺せる確認もせずに、回避行動をとっておく!


当たらない!


サーベルの光りの粒子は相手をかすめたが、突き刺すには至らなかった!


バーニアを最大噴射したのでエイミー機はコロニー外壁から飛び跳ねたように見える!


離れた隙に相手の姿を捉え、ライフルの照準を合わせる!

外れたら外壁に穴が開く

だがこの近距離なら外さない!


ライフルを撃て!!


エイミーはとっさの判断をしたつもりだったが、やはりコロニーに穴は開けられない


そのまま大きくジャンプしたように弧を描いて外壁に戻っていく


すぐに遮蔽物に身を隠す


「……もしかして、わたし狙われてる?」


身を潜めながら僚機が戻るまで動けなくなってしまった


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