テキストサイズ

シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第6章 サメ狩り

ゴンザロ・ロペス参謀の勅令が下った!


コロニー周辺の一斉捜索だ


これまではいくつかの小隊が交代で捜索してきたが、一向に埒があかないため、ここで全部隊を出動させての大捜索が始まったのだ


ゴンザロも焦っていた

正体不明の攻撃、それも〈サメ〉の姿をしているとあっていまだに上層部へは報告をしていなかった

ただ、一部の残党兵による暴動を鎮圧中とだけ報告してある


いつまでも誤魔化しが効かないだけでなく、ロンデニオン・コロニーから近々、大司教がやって来るとの事で先に露払いを済ませておきたかったのだ


廃棄されたコロニーとは言え、いまだ民生地区に人は残っている
彼らの退去を促してもらおう、という目的もあった


もともと残っていた住民のほとんどは連邦軍基地に従属する仕事が多く、大きなモン隊にはなっていなかったのだが、ここ数年で反抗勢力の一派が台頭し始めていた


彼らは不気味で、不穏な動きをしているものの、いまだ実態を解き明かせてはいなかった


その厄介払いを大司教に担ってもらおうとの考えだったが、また別の〈サメ問題〉が浮上してからは複雑になってきてしまった


この〈サメ問題〉により大司教の訪問が中止にされると、暴動の制圧も遅れ、サメの破壊活動も続き、さらに上層部へすべて報告しなければならない事でゴンザロを悩ませていたのだ



こうして全部隊による一斉捜索が行われていたのだった……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ