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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第6章 サメ狩り


それぞれのジムⅢがゆっくりと重なりを解いていく

まるで組み体操を終えたように一機、また一機と離れていく


最後のマット機が離れたとき、ようやく相手の全貌が見てとれた


「………サメだ………」

「ああ、間違いなくサメだな、なんてことだ」

「どういう事なんでしょうかね?」

「それにしてもアイツ、よくピンポイントで撃ち抜けたな?」


マットが最後にビームサーベルをサメから抜いた



皮膚が焼けただれたサメはピクリとも動かない


遠くの大きな建造物の上に立っていたエイミー機もようやく緊張から解き放たれる


「ふぅぅぅ!! 終わったわッ!」


4機のジムⅢがこちらに手を振ってくれている


エイミーも大きく合図する





その途端!



突如、息絶えたと思われたサメが再び動きました!


4機をまとめて尾びれで跳ね飛ばす!


ジムⅢたちは玩具のように絡まりあって、コロニー外壁の突起物に激突した!


それは一瞬の出来事だった!


「……え???」


高い場所に陣取っていたエイミーは何が起こったのか理解できなかった


そしてサメはそのまま絡み合ったジムⅢたちにゆっくり近づいていく


エイミーは僚機を助けるため援護射撃を行う!


「みんな! 立ち上がって!!
 すぐにその場を離れてェッッッ!!!」


エイミーはかつてのダンの機体が次々と破壊されていくビジョンか蘇ってきた


エイミーのライフルをものともせず、サメはにじり寄り襲いかかってきた!



最初に犠牲になったのはアーチー


いきなり腹部のコックピットに噛みつかれ、そのまま内部の機械ごと引きずり出された!


機械に挟まれた状態のアーチーの姿


すでに息絶えていたかもしれない


それでもサメはもてあそぶようにアーチーの身体を引っ張ると、そのまま外壁に叩きつけた!


「キャアアアア!!!!」


エイミーの悲鳴がコロニーの全チャンネルに響き渡る


上半身だけとなってしまったアーチーは、そのままポーーーン!と宇宙空間に投げ出されてしまった………



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