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シャーク×ロストコロニー みにくいケイトはもう逃げない

第6章 サメ狩り


2太刀を振るったジェームス機は深追いせず、潔くスゥッと後退すると、入れ替わるようにマット機が空中からサメへ一直線に迫る!


上段の構えからまっすぐ振り下ろす!


サメが尾びれをバタつかせ、後退するかのような動きをする


「逃がさんッッッ!!!」

マット機は振りかぶったままの姿勢で一気にバーニアを噴射した


まるでワイヤーアクションのようにサメとの間合いが詰まる!


ジェームス機に続き、マットのビーム・サーベルも入った!


マット機は振り下ろしたまま屈んだ姿勢を維持し着地したかと思うや、再び飛び跳ねて宙を舞う


まるでトランポリンで演舞しているかのようだ


そして上からサメの背中を捉えた


曲線を描いてサメを飛び越えそうになるが、さらにバーニアを噴射!

真っ直ぐ落下した!


サメの背中にビーム・サーベルが入る!


機体の反動をそのまま剣先に伝える!


そのマット機の肩を上から押すようにジェームス機が重なる!


2機の勢いで加重をかけ、宇宙空間の無重力状態でも力が重なっていく!


「うぉぉぉッッッ!!」
「ぐぉぉぉッッッ!!」


さらにアーチー機も、ブル機も加わる!


4機が縦1本のジム柱のように折り重なる!


「エイミー!!!!!!」

「任せて!!!!」


エイミー機は得意の大型ビームライフルに戻し、最下段で暴れているサメの身体めがけて撃ち抜いた!


「やった!!!!」

「やったぞッッッ!!!」

「仕留めた!」

「どんなもんだぁーー!!!」

「やったわ!!」


みんなが喚起の声を上げる


この様子をコロニー外壁の監視カメラで見ていた指令本部も大歓声が巻き起こった


「やったぞ、あいつらが遂に仕留めた!」


ゴンザロ・ロペス作戦参謀も立ち上がって制帽を投げた


暗かった基地の雰囲気が一気に祝福ムードに包まれたのだった……



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