獣人さんが住む世界で大っきいカレに抱き潰されるお話
第6章 甘えたいっ*
熱く硬い胸に、乳房は衣服を通して摺り潰されて。
腰から背中や後頭部を、変則的に往復する彼の腕は、力強くて痛いぐらい。
求められる。
歯茎や舌だけじゃなくって睡液が通り過ぎる喉までも。
まるで渇きを満たすように、深くまで。
その彼の舌が僅かに与えてくれる、休息の合間から漏れる、私の喘ぎに似た声も掻き消される。
彼の指が、とうとう勃ち切った突起を挟んで、指で押し潰す。
「んンんんっ─っ───……!!!!」
足先までピンと伸びて私の全身が激しく細かく震えた。
ただ圧倒されて私は抗うことも出来ず、意識を失いかけるほどに……快感に呑まれた。
「お前が逃げるからだ。 逃げられると追いたくなるのは俺らの習性だが」
気付けばやっと顔を離したセイゲルさんが私に回していた腕の力を緩め、熱を帯びた視線を落としていた。
「……欲しがるお前も可愛い。 落ち着いたか?」
いつもの声。
惚けて見つめている間に、心なしか彼の表情が柔らかくなる。
どちらのものともつかない、唾液に濡れた唇の間から漏れる私の声は、空気に吸い込まれて音にならなかった。
やがてやっと、ほうっ、と深い息をついた。
「……はい…あ、りがとう、ございます」
働かない頭で発した私のひと言に、セイゲルさんはキョトンと目を大っきくし
「ぷっ。 ははっ、そこで礼か」
尖った牙を僅かに見せて笑った。
腰から背中や後頭部を、変則的に往復する彼の腕は、力強くて痛いぐらい。
求められる。
歯茎や舌だけじゃなくって睡液が通り過ぎる喉までも。
まるで渇きを満たすように、深くまで。
その彼の舌が僅かに与えてくれる、休息の合間から漏れる、私の喘ぎに似た声も掻き消される。
彼の指が、とうとう勃ち切った突起を挟んで、指で押し潰す。
「んンんんっ─っ───……!!!!」
足先までピンと伸びて私の全身が激しく細かく震えた。
ただ圧倒されて私は抗うことも出来ず、意識を失いかけるほどに……快感に呑まれた。
「お前が逃げるからだ。 逃げられると追いたくなるのは俺らの習性だが」
気付けばやっと顔を離したセイゲルさんが私に回していた腕の力を緩め、熱を帯びた視線を落としていた。
「……欲しがるお前も可愛い。 落ち着いたか?」
いつもの声。
惚けて見つめている間に、心なしか彼の表情が柔らかくなる。
どちらのものともつかない、唾液に濡れた唇の間から漏れる私の声は、空気に吸い込まれて音にならなかった。
やがてやっと、ほうっ、と深い息をついた。
「……はい…あ、りがとう、ございます」
働かない頭で発した私のひと言に、セイゲルさんはキョトンと目を大っきくし
「ぷっ。 ははっ、そこで礼か」
尖った牙を僅かに見せて笑った。